35ミリ判換算焦点距離
【35mmばんかんさんしようてんきょり】
写真・カメラ関連用語集 素材写真集◆自然の煌き◆
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35ミリ判換算焦点距離【35mmばんかんさんしようてんきょり
(35mm equivalent focal length)】とは、デジタルカメラやDVカメラの
レンズの焦点距離を、同じ画角を持つ35mmフィルムカメラの
レンズ焦点距離に換算した値のこと。
35ミリフィルム換算【35mmfilmかんざん(35mm photography equivalen)】、
35ミリ判換算値【35mmばんかんざんち】などとも言われる。
通常、フィルムカメラで撮影するときの画角は、使用するレンズの
焦点距離を変えることによって調整し決定していた。
一般的に使用されている35mmフィルムを使うカメラでは、レンズの
焦点距離を50mm、105mmと表示しており、これは画角も表している。
ところが、デジタルカメラが一般化してきている現在、対象となる
フィルムや撮像素子のサイズが変わってしまったことによって
大きな影響をうける。
フィルムサイズが一定で、人間の目で見た画角と同じ50mmの標準レンズを
使用して撮影した場合、焦点距離が長いときは、望遠レンズで遠くを
大きく写せ、短いときは、広角レンズより広い範囲を写せるが、
デジタルカメラでは、50mmの標準レンズを使用して撮影した場合、
撮像素子が小さいため、画像の一部しか写りこまず、画角は人間の目の
45度を超えた望遠で写る。
つまり、撮像素子のサイズが小さくなるほど、同じ焦点距離のレンズなら
画角は狭く、望遠に近づいていく。
多くのデジタルカメラやDVカメラでは、レンズを通った光を受け取る
撮像素子の面積が35mmフィルムの実画面(36×24mm)より小さく、
同じ焦点距離のレンズを使用しても写る範囲、画角に差が出る。
また、撮像素子(CCDなど)は製品によってサイズが異なるので、
レンズの焦点距離だけでは画角をすぐに知ることはできない。
そこで実際の焦点距離と合わせて、35mm判換算値がカタログなどに
表記されている。
レンズの焦点距離をそのままカタログに表記するだけでは混乱を
招きかねないので、サイズの一定な35mmフィルムを基準とした
換算値を併記した。
こうすることでレンズの焦点距離表記を統一し、感覚的に分かりやすい
一般に広く知られているレンズ焦点距離をそのまま当てはめることが
できる。
レンズのカタログには、レンズの焦点距離と共に
「35mmフィルム換算○○mm相当」などと記述されている。
また、35mm換算、35mm判換算、35mmカメラ換算などと省略して
表記する例もある。
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