被写界深度【ひしゃかいしんど】
写真・カメラ関連用語集 素材写真集◆自然の煌き◆
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被写界深度【ひしゃかいしんど】とは、ある距離から被写体の一点に
ピントを合わせたときに、その被写体の前後にボケが認識されず、
ピントが合っているように見える範囲のこと。
DOF【depth of field】とも言う。
厳密に言えば、写真用レンズにおいて、ピントが合っている場所は、
一つの平面上にしかないが、感覚的にはその前後にもある程度鮮明な
像の得られ範囲が存在する。
この範囲のことを被写界深度と呼んでいる。
但し、ピントを合わせた被写体の手前側は浅く、後方は深くなり、
前後がまったく同じということではない。
また、この範囲が狭い(被写体以外はほぼボケている)状態を
「被写界深度が浅い」言い、逆に広い(より奥から手前までピントが
合っている)状態を「被写界深度が深い」という。
被写界深度を決める基本的な要素は２つあり、焦点距離、絞り。
また、被写体からの距離も少なからず影響を与えが、
正確に言えばピント位置からの相対距離で表わされる点であり、
カメラから被写体までの距離ではない。
被写体を強調したい場合は、周囲を目立たせなくする必要があるため、
レンズの焦点距離を長くとり(望遠側にする)、絞りを開き(F値を小さく)、
被写体に近寄れば、被写界深度を浅くなり、被写体の前後をボカして
撮影できる。
撮りたいものが散らばっている場合は、周囲全体を鮮明にする必要が
あるため、レンズの焦点距離を短くし(広角側にする)、
絞りを絞って(F値を大きく)、被写体から遠ざかれば被写界深度は深くなり、
被写体の前後もある程度はっきりと撮影できる。
デジタルカメラの場合、撮像素子(CCDなど)のサイズによっても
被写界深度は変ってくる。
コンパクトなデジタルカメラなど、小さい撮像素子は被写界深度が深く、
望遠側で絞りを開けてもあまり大きなボカし効果は得られない。
一方、一眼レフデジカメなどの大きい撮像素子は被写界深度は浅く、
周囲を大きくぼかし撮影できる。
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